コーヒー豆の産地

コーヒー豆は、豆といっていますが実際にはマメ科の植物ではありません。アカネ科のコーヒーノキという植物の種子を乾燥、精製してつくります。
コーヒー豆がとれるのは、主に赤道を中心に南北の25度くらいの緯度の範囲で、この地域はコーヒーベルトと呼ばれています。
主なエリアは次のように分けられます。
・アジア地域・・・インドネシア、ベトナム、ミャンマー、ラオスなど
・アフリカ地域・・・エチオピア、タンザニア、ケニア、ルワンダなど
・中南米地域・・・ブラジル、コロンビア、グアテマラ、メキシコなど
それぞれの地域、国によって味に特徴があります。個々の特徴についてはまたの機会に。

コーヒーノキは熱帯産の植物ですが、ただ暑いところならどこでも育つというわけではなく、品質のよいコーヒー豆ができるためには一日の気温の変化が大きいほうがよいそうです。なので、標高が高くて夜間の温度が低くなる場所が適していると言われています。
一方でそのような山岳地帯では、機械化された大規模な栽培、収穫や輸送が難しいといえます。
ブラジルなどの大きな農園はともかく、経済的にも豊かでない国々では、現地の人たちが手で収穫し、人力や動物の力で輸送したり出荷したりしています。決して効率的ではなく、賃金収入としても十分とは言えない地域も多いのです。
こうした現地のコーヒーに関わる人たちの努力によって私たちのコーヒーライフが支えられていることを決して忘れてはならないと感じます。
今の時代、あらゆる活動において「サステイナブル」、つまり持続可能であることが求められていますが、コーヒー産業も例外ではありません。
生産者、業者に対する正当な報酬があってこそ、私たちは未来に渡ってコーヒーを楽しむことができるといえるでしょう。